第七回心霊廃墟OFF(福井廃村、廃校) 序章 第一話

金曜日、朝。その日は雨であった。
朝から続く小雨は、時と共に少しずつその勢いを増してゆく。
同日金曜日、夜。雨はまだ止まない。
同日金曜日二十時。集合時間が来た。
もちろん、普通であれば、雨天決行か?などの連絡が来てもおかしくないが、
まるで気にならないのか、JC氏、アーチスト氏は有無を言わさず集合していた。
それどころか、彼らは「雨?なに?それって、うまいの??」といわんばかりに、
「廃w村wwwwwwうえwwwヤバスwwwwww」などとのたまっており
すでに日本海側に魂を飛ばしている有様である。
やはり、この男たち只者ではない(,,゚Д゚)
その後、鬼太郎氏も無事合流し、ここで小さな事件が発生する。
オレの財布が・・・ないではないか・・・OTL
少し泣きそうになったものの、
今年最初のおみくじに書いてあった「失せ物??見つかるYO!!」とのご神託どおり一瞬でみつかる。
神さまありがとー、超愛してる(・∀・)
しかし、そんな全能の神も天気については例外だったようだ。
今思うと、雨もここまでコケにされ、怒り心頭だったのであろう。
俺たちが高速に乗ると同時に、待ってましたと言わんばかりに
雨は豪雨と名を変え、我々の視界をゼロにしたのだ。
フロントからは中央線は見えず、
サイドミラーも雫で見えず、
バックミラーは後続車のライトを捉えるのが精一杯。
あまつさえは、ライトも点けず走る若葉マークまでいるという有様である。
そんな最悪な状況下、運転手のJC氏は神経戦といってもいい
過酷な運転を強いられたのである。
しかしである!!
そんな中、後部座先でオレとアーチストはゆりかごの中の赤子のように
頭をゴッチンコさせながら眠って・・ヽ( ・∀・)ノ┌┛ガッΣ(ノ`Д´)ノ
えと、あれだ。
気がつけば、なんか小浜市についていたのである。
繁華街に行きさえすれば、ホテルぐらいあるだろうと思っていたのであるが・・・
ツメがアマすぎた!!!
そう、総人口31,094名の街に真夜中1:00の放浪者を
迎える余裕などあるはずはなく、繁華街なぞハナから存在せず、
拉致問題が起きた真っ暗な海だけが、俺たちを迎えたのである。
こうなると、すでに選択肢は既に一つしかなかった。
俺たちはどうしても布団で眠りたかったのだ。
その結果、WEBを検索後、
俺たちは車はUターンさせ、来た道を戻る。
もちろん、帰るためではない。目的地はあった。
その目的地の名はヴィラK浜という。
俺たちは体温より少しばかり熱い涙を流した。
今、向かっている場所がカップルが性行為をする施設
そう、ラブホテルに向かっているというこ事を知っていたから。・゚・(ノД`)・゚・。
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