第七回心霊廃墟OFF(福井廃村、廃校) 独白擬人法 第二話

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心で見なくっちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ

BY サン=デグジュペリ

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ギギギと大きな門が開くと、光が差し込みました。
びっくりです。それまでの暗闇がいなくなったんです。
あまりの眩しさにビックリして顔をしかめていたら、
工場の人に「笑って行きなさい。」って、たしなめられました。

だからボクは、ダイハツ大分工場って文字が小さくなって行くのを、
トレーラーの上で日向ぼっこをしながらニコニコと笑顔で見ていました。

その後、何日かたって、ご主人様と会いました。
「こ、こんにちは、ムーブコンテです。」って、
ドキドキしながら、でも元気よく挨拶したんです。

すると、ご主人様はそんなボクを一目見て、ゆるりと微笑んで、
「死ぬときは一緒だ。これからはパトラッシュと名乗りなさい」って言うんです。
ボクに名前をくれたの?悲しくないのに涙がこぼれました。



そして、二年の月日が流れ、
ボクは福井県の海岸沿いを走っていました。
どこに行くのかな・・?
こんな真っ暗な道、ボクのライトじゃうまく照らせないよ。
直進、左カーブ、右カーブ。長い道の果てに、ようやく灯がともった建物が見えました。
わあ、すごい、キラキラした建物だなぁ。。。
えーと、ここに入るんですか?ご主人様。

って、これモーテルですよね(n;‘Д‘))η
えっ、まさか!!!男4人で酒池肉林をするおつもりですか!!??
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!
ご主人様!!それじゃあ、ネロはネロでも暴君ネロの方じゃないですか!!

「…眠るためだ、何もしないよ、パトラッシュ」
ご主人様!!信じておりました('(゚∀゚∩

…でもね、この絵面はどうみても、ほも4人組だよ。ご主人様。
かんじゅせー豊かな青春まっただ中なら、
ヘンなウワサを立てられて、
やれホモだの、やれペドロだのいわれたい放題で、人生オワタになるところだったね。
2歳児のボクからすると「オマイラ、おっさんで良かったね。」だφ(゚∀゚ )アヒャ


その後、みんなが上の階にいって少し時間がたつと、笑い声が聞こえてきました。

「そ、そんなことするんですか!!?」
「ミンナヤッテルヨー↑↑」@「ヤッテルヤッテルー↑↑」
「この巨チン外人(疑)エステシャンwwwwダメだwwww」

チッ…このバカども、話にならんです。
こっちはな、必死にとなりの情事に聞き耳を立ててんだよ!!静かにせんか!!!



そんな騒がしい夜が過ぎ、朝が来て、シャッターが開きました。
あの時みたいに、目が痛くなるほどの太陽はないけど、
雨はほとんど降ってないみたいです。よかったね。

あ、その時、ご主人様に聞いたんですけど、
JC氏なる人物がみんなの寝顔を盗撮していたらしいですよ。
HENTAI紳士の名は伊達じゃありません。
mjパネェっすwwww

彼の悪事を暴いたところで、さあ、行きましょうかwww


エンジンの音がうなると、みんな、ウキウキして、
廃村じゃあ、廃村じゃぁあwwwと笑っています。
ボクもなんだか嬉しくなってきました。
そんな長くて楽しい道をすぎ、山に入ると小さな集落がいくつかありました。

こんなとこに人って住めるんだなーって驚きながら、
進んでいると、道が細くなってきたんです。
左を見ると川があってガードレールがありません。
右を見るとミゾというかガケがあって、ガードレールがありません。

なんてこった。・゚・(ノД`)・゚・。もう、帰りたいです…
地面もドロドロで、ボクの下腹部もドロドロなわけで…
その上、道はまた狭くなって…
ボク、町乗りの車だから、こんなとこ走れない…

泣きながら、タイヤを進めると、
なんだろう、道に石や岩が溜まってる。。。がけ崩れだ!!!


ブレーキが踏まれ、ボクが呆然としていると、
「応」と颯爽とドアを開き、ジャケットをひるがえし外に飛び出したのは、
UG4と呼ばれる方々でございました。

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彼らは素手で岩を、ちぎっては投げ、ちぎっては投げ…
そして、道を作ろうとしているのです。
泥まみれのご主人様のその手を見てボクは泣きました。

ご主人様、、、さっき軍手買ったばっかりじゃん。
もう忘れたんですか、若年性のアルツハイマーなんですか!!?
悲しくて涙がこぼれ落ちました。

そうこうするうちに、道は開通しました。
道路工事の人たちのような手際の良さです。(しかも誘導付きでした(^∀^ヾ)
そして、彼らの満ち足りた顔を見て、この先に何があるのかなって、ボクも気になったんです。
だから、さっきみたいに、町乗りの車だからって卑下しないで、
このまま進もうと思ったんです。

ドキドキしながら細くなっていく道を進みつづけると、
今まで頭の上にあった木の群れが急にいなくなり、大地がひらけました。
そこには時間の止まった廃墟の群れが、僕らを待っていました。
旧家、神社、お寺が、音もなく。小雨にうたれながらも、ただ悠然と。

ボクのエンジンの音が、山から優しく帰ってきました。
その音を聞いたボクは、下腹部が唐突に熱くなった事にとまどいを感じながら
最後の坂道をかけあがったのです。

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2014-05-25 21:58 : 第7凸レポート(福井の廃村、廃校) : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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