廃墟スピンオフ 地下神殿とドヤ街


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とある夏の話だ。
太陽が眩しかったのでオレはふと東京へいく計画を立ていた。


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東京に住む友人に連絡すると訪問予定日が奇跡的にヒマらしく一緒に遊ぶことに。

友人から東京案内するからどっか行きたいところとかある?と
返信をもらうが何も考えていなかったことに気づく。

・・・いやはや、どこに行こうかな?と
インターネットで情報を収集すると、さすがは大東京である。

池袋、渋谷、吉祥寺・・・ドラマや小説で
さらりと登場するメジャーどころがズラリと並ぶ。

東京童貞の俺からすると正直そこになにがあるのかはさっぱりわからんが、
全ての地名がパッキンのグラマラスな姉ちゃんに見えてしまう。

こらなにがなんでも行かなあかんで・・・
それに友人は東京の人だし良い穴場もたくさん知ってるだろう。

おお・・・やばい!スッゲー楽しみになってきたよ!



しかしUG4メンバーであるネロには悲しい性(さが)がある。
全ての地名に廃墟というワードを
組み合わせて検索をしなければ気が済まないという悪癖だ。

さきほどのワクワクとはぜんぜん違う
後ろ黒いワクワクがムクムクと鎌首をもたげはじめ
「東京の地名+廃墟」を入力していくうちに
「関東+廃墟」とどんどん広範囲で検索を始めてしまう・・・

そうなってしまってはキーボードを叩く指が止まるわけがない。

そして気がつけば大谷砕石所跡なる
地下神殿の載った廃墟サイトを食い入るように見つめる俺がいた・・・

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そこはその独特で退廃的な雰囲気から、
魍魎の匣など怪しい作品の舞台になることもある場所らしい。

なんというか・・・めっちゃ行きたい・・・

しかし友人はまっとうな人生を送る・・・
いや・・・むしろオシャンティーな部類のリア充である。

このような廃墟趣味丸出しの薄汚れた場所へ行きたい!と伝えるという行為。
それは永遠の絶縁状にもなりかねない恐ろしい行為である。

・・・しかしそれをわかっていながらも、
これを逃せば大谷砕石場なんて絶対にいくことができないぞ?という
焦燥感に勝つことができず一縷の望みをかけ祈るように「ここ行きたい・・・かな?」と弱々しいメールを送る。

もちろん廃墟サイトから拾ったベストショットの写真も忘れない。

するとどうしたことであろう。

「おもしろそう!そこ行こうよ!実は昔、廃墟とか結構行ってたんだよ!」というまさかの返信が・・・
あんなオシャンティーなヤツが廃墟やて・・・?
いや、あんた神様や・・・神様のようなお方やで・・・


ちなみにこの大谷砕石場なる場所は栃木県は宇都宮にある。
友人に聞くと、30年近く東京に住んでいても
宇都宮には行く機会がなく話題にすらのぼらない場所らしい。

そして関西を離れ、上野駅で友人と無事合流するも、
そこから宇都宮まで各駅で2時間。

なんというか電車地獄だ・・・遠い!遠すぎるぞ!宇都宮!
そりゃ話題にもならんよ!

はじめのうちは赤羽など駅に着くたびに
その街のエピソードを語ってくれていた博識な友人も、
大宮を過ぎたあたりからは「どこだろうね・・・ここ・・・」とお返事に精彩を欠き始める。

しかしそれは致し方ないことであろう。
だって車窓からは田んぼとお家しか見えないんだもん。


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無事、宇都宮に到着し名物の餃子を食べ、
臭い息を吐きながら大谷砕石所跡へ!

ちなみにここ宇都宮からバスで30分。
あまりに乗り物に乗りすぎていて、
なんだ近場じゃん。と思ってしまうが
よく考えるとアホみたいに遠い・・・

そして最寄りのバス停からさらに10分ほど歩くと
まるで切り立った崖のような岩肌をみせる砕石所がみえてくる。

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その採石所の館内に入るとGLAYがSoulLoveを歌っているPVが流れている。
なんでもここで撮影したらしい。

もっと怪しい作品で出迎えて欲しいが
一般受けを考えるとナイスセレクションかもしれない。


貸し出し毛布を片手に坑内へ。
階段を一歩降りると東南アジアによくある
キンキンに冷えた地球に優しくないお店で体験するような冷気が身体をつつみ
汗が一瞬でひいてしまう。



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階段の踊り場に出ると目の前にはその名の通り巨大な地下神殿が広がっていた。

友人もその迫力にきゃっきゃと喜んでいる。
俺に至っては「うっひょぉおお」しか言葉を発することができない。

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天井も高いし、思った以上に広さもある。
カメラを忘れたのでろくな写真がないが
正直圧巻である。
廃墟初心者でも楽しめるステキな退廃感をとくと味わえる。

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そして、この広い匣(はこ)には
さらなる深い坑道が広がっていて、立ち入り禁止区域も多い。
柵を乗り越えたい衝動をもう必死に押しとどめる。

いやぁ素晴らしい体験をしたわい!


実はここ大谷砕石場には未公開の坑道もたくさんあるらしい。
何メートルもある切り立った坑道から外界を見下ろしたり
不気味に広がる大空洞など、マニア心をそそる坑道がいっぱいあるらしいが
時間の都合もあり、断念した。

だって、東京に戻るのに最高のアクセスで望んでも2時間半もかかるんだもん。
残念だが仕方ない…

たぶん友人をそこに連れて行けば
UG4関東支部総長にできるぐらいの場所だったはずだ。
まぁソロ活動になるだろうけどなw


東京へ戻る電車の中で友人が
「そういえばホテルはドコのとっているの?」と至極まっとうな疑問を口にする。

金ももったいねーし、どっかカプセルで寝る!と言ったところ
「じゃあ山谷にでも泊まりなよ?たぶんカプセルより安いよ?」との言葉をいただく。

えと、山谷…?どこそこ?

「大阪で言えばあいりん地区みたいなドヤ街だよ。飛び込みで宿取れるんじゃないかな?
私も大阪言ったとき、あいりん地区の安い宿泊まったけど、寝るだけなら十分だよ?」

なにそれ!?めっちゃ楽しそう!
つーか、あんた大阪スラムで泊まったことあるんかい!
なにがオシャンティーだ!とんだサイコ娘だぜ!

というわけでカプセルホテルのありそうな池袋を目指すのを変更し
山谷近くの南千住駅へ向かう。

友人も山谷には行ったことがないからと付き添ってくれるとのこと。
実は一人でそんなスラムに行くのは怖かったので
超うれしかったのはヒミツだ。

そして南千住駅に着くと辺りは再開発促進区になっているようで
きれいなマンションしか見えない・・・

あれ・・・ドヤ街は・・・?

「多分こっちだよ。」と友人がGoogle Mapsを開き手招きをする。
線路を歩道橋で超えると街の様子は一変。

山谷


一気にスラム調の街が広がる。
さっきのきれいな建物たちはなんだったのか・・・

オレ自身もあいりん地区は何度かふらついたことがあったので
似たような街なのかと思ったが少し様子が違う。

あいりん地区にも泊まったことのある
友人の言葉を借りると排他的なのだ。

というのもあいりん地区は現在安宿街としてバックパッカーから熱烈な支持を集めている。
あいりんのホテルのほとんどが楽天などで集客を行っているが
山谷では大通りにあるホテルを除いてまだそういう体制が出ていない。

ネットなどではバックパッカーが多いとのことであるが
あいりん地区に比べるとまだ試行段階に近いように感じた。
従ってこういう観光客があいりん地区に比べそれほど多くない。

また、あいりん地区はオレは自由にやるからお前も好きにしろよ的な
フリーダムを地で行く無関心さがあるのだが
ここ山谷では女性を連れているということもあってか
すこし裏路地を歩くと住民たちが遠慮なく目を合わせてくる。

なに女連れでチャラチャラオレたちの街に入ってきてんだよ!という無言の言葉が突き刺してくるのだ。
そして何件かあたってみたが一ヶ月貸しなのでと断られることも多い。

そんななか、ある安宿に入ってみたのだが
だれもいない。
呼び出しのベルでもないかな?と探してみると
大きな張り紙が目に入る。

ここは静かな宿です。(お?いいじゃん!それ)
病気の人が多数寝ています。(・・・え?)
迷惑をかけるな!!!(はーい・・・)


オレは180度ターンでその宿を出てしまった。
でも、仕方ないっすよね。

途中で目付きの悪いオッサンに
女連れでここらじゃ泊まれねぇぜ!と注意を受けたりするドッキリがあったりしたが
10件目でようやく泊まれるところを発見する。

愛想をふりまいたのがよかったのか
女将と超仲良くなりせっかく東京にきたんだからと
お風呂のチケットをいただく。

ちなみにその風呂はスーパー銭湯で
一泊2000円の宿賃より高いという驚愕の事実を知るのは明日のことだ。

女将!!オレはお前を愛している!

しかも部屋は角部屋で超静か。
畳の匂いが最高。天井もムダに高い。

女将!!やはりオレはお前を愛している!

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そして荷物を部屋において
友人と近くのサイゼで食事を取り談笑後、解散した。

次の日、東京観光をして終わったが
オレの東京定宿は永遠にここになりそうだ。

東京はいい街じゃあ!!
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2014-09-03 23:12 : その他の凸レポート : コメント : 0 : トラックバック : 0 :
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